ダーリン・イン・ザ・フランキス考察1
第6話まで視聴した上で、気になった点を考察していきます。
・「プランテーション」とは何か
率直に解釈すれば、単一の作物を大量生産する大規模農園を指す。地殻変動・環境破壊により緑が失われ、そうして「巨大移動要塞都市」を作るというのは皮肉なネーミングである。
セラススは桜の一種だが、日本的には散り際が美しい、桜花、散華というモチーフで使われたりする。実際、作中の扱いを見る限り第13プランテーションは前線ではなく、あまり重要視されていない感すらある。
第13とは、西洋では忌み数とされる。また日本では、4と9を足して忌み数とされる。
第1話「独りとヒトリ」 より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
その上で、コドモ達が住むのがミストルティンである。寄生木とも呼ばれる寄生植物だ、そんでもってフランクスに乗る搭乗者はパラサイトと呼ぶ。かなり示唆的だ。
第3話「戦う人形」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
錦織:宿り木という意味ですが、“閉ざされた世界”と“鳥カゴ”というキーワードは自分の中にあって、それにおける宿り木という日本語的な言葉の響き。あとは寄生植物であるというところで、血であったり、寄生であったりのキーワードが今作にはあるので、関係性があるのかなと。
舞台がプランテーションであることもそうですね。フランクス「ストレリチア」といった名前からもやりたいことが見えてくるかもしれませんね。あと、コドモとオトナっていう存在を立てたのも、テーマに繋がっていけばいいなと思います
・何故「叫竜」なのか
何故わざわざ叫ぶ竜なのか。答えは既に提示されている。
これと、
これだ。
第6話「ダーリン・イン・ザ・フランクス」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
悲鳴である。
では、竜とは何を指すのか。
まずは、これを見てほしい。
第1話「独りとヒトリ」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
あと、これ。
第5話「キミの棘、ボクのしるし」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
何故ゼロツーは海や雨に関心を寄せているのか、彼女は叫竜の血を引く少女だ。
竜とは仏教の世界では恵みの雨をもたらす水神ともされ、日本では竜神信仰、つまり海神とされたりする。
ながくなりそうなので、つぎにうつります。